造形作家
カネコマスヲKANEKO, Masuwo
Profile
1969 栃木県生まれ
1992 茨城大学教育学部美術科 卒業
1993 同大学研究生 修了
現在、作新学院高等学校 美術デザイン科に勤務
Biography
美術館よりも博物館が好きと言うカネコの作品は、貝殻やその生態になぞらえたオブジェクトを、全て“陶”を用いて精巧に作り上げ、トランクを模した標本箱の中に収めるというもの。「百年間の時間の経過を表現している」と言うその作品は、素材の劣化を通して、過去から現在への時間の経過を表現したもので、貝類の研究に費やしたであろう架空の時間の経過を表現することで日々の生活に追われて、慌しく暮らしている現代の私たちに、「本当に幸せな時間の過ごし方とは何か」を問う作品となっている。その際に使われるトランクや展示台に至るまで全てを彼が作っている。近年は、“陶”で作られたオブジェクトと鉱物クラスターを融合させた「石化」と名付けたシリーズに取り組んでいる。
主な展示に1992年トーキョーアーバナートコンペティション#1(東京)2016,2019年枕崎国際芸術賞展(鹿児島)、2019年宇都宮美術の現在展(栃木)などがある。